4.「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」

シーズン3が感動的な終わりだったので、最終回近辺を繰り返し見たあと改めてシーズン1の最初から見返している。

自分としては繰り返し同じ作品を見ることは少ないのだが、この作品は噛めば噛むほど味が出てくる。

主人公である八幡の捻くれ具合には、自分としては共感する部分が大いにある。

「青春とは嘘であり、悪である」

恐らく多くの鬱屈とした青春を送った者たちの共感を呼び、この様な人気作となったのだろう。

まぁそこは物語なので主人公補正がかかって、ぼっちだったハズがあれやこれや暗躍しまくりミラクルを起こしまくる。

八幡は弁が立ち機転が利き悪知恵が働き、そして目標達成の為に手段を選ばない。

しかし何だかんだで問題を解決して自己犠牲によって周囲の人間を助けまくり、美少女たちにモテまくる。

捻くれ者の八幡と周囲の人間との掛け合いが面白く、全体を通してコミカルに物語が展開する。

しかし人間関係の生々しさや切なさがリアルに描き出されていて、心を抉られる様な描写も点在する。

それ故、シーズン3のラストには救われる思いだった。