1.スーパーウルトラブラック

スーパーブラックフィッシュと呼ばれる深海魚は、99.9%の光を吸収し深海の闇に同化するという。
natgeo.nikkeibp.co.jp

また同様に深海魚のウルトラブラックフィッシュは、99.5%の光を吸収するという。
合わせてスーパーブラックバードは、99.95%の光を吸収する羽を持つそうだ。
gigazine.net

スーパー/ウルトラ黒い魚/鳥…結構適当な名前だな…笑
というのはさておき。

ここまで光を吸収できるのは、その皮膚の表面構造に起因するという。
表皮よりも深い層にある真皮細胞に、光吸収色素であるメラニンを内包した「メラノソーム」と呼ばれる細胞小器官が大量に含まれているそうだ。
このメラノソームが光の散乱と吸収を行なうことで、物体が黒く見えるのだそうだ。

ここまでいくと黒とは色なのか?という話しにもなるが。
そもそも黒や白は厳密に言うと色ではない。

光の三原色:赤・緑・青。
この三色が均等に(人などの)目に届けば、それは白に見える。
逆にその全てが届かなければ、黒に見えるのだ。

ではなぜそこまで黒くなる必要があったのか。
シンプルに生き残る為だろう、という話しだ。

深海は真っ暗闇の世界だが、遮るものがなくチョウチンアンコウなど獲物を探す為に周囲を光で照らす生物もいる。
外敵から完全に姿を眩ませる為には、皮膚を黒くするだけでなく当てられた光をも吸収する必要がある。

本当に生物は生き残りをかけて多種多様な進化をしていて、興味が尽きない。